チング 永遠の絆

「友へ チング」(2001)から12年ぶり続編。 ヤクザの幹部ジュンソクが、親友ドンス殺害に関わった罪で服役して17年。ある日、高校時代の女友達ヘジがジュンソクに面会にやってくる。息子のソンフンがケンカ沙汰を起こして同じ刑務所にいるので、面倒をみてほしいというのだ。ソンフンは生意気な若造だが、若かりし日の自分を重ね合わせたジュンソクは面倒をみてやることにする。 やがて出所したジュンソクは釜山に戻るが、会長のヒョンドゥは体調を崩し、その間に切れ者のウンギが副会長に就任していた。ジュンソクの舎弟たちは、すでに排除されていた。 会長は、ジュンソクに、先代の会長であるジュンソクの父親チョルジュの話を聞かせる。混乱期の釜山、チョルジュは日本との密輸によって勢力を拡大していたが、揉め事を起こし軍に一時拘束されるが、ヒョンドゥら仲間の助けを得て脱走。単身、福岡に渡り、軍とつるんで自分を罠にはめた日本人ヤクザを抹殺した。そして釜山の裏社会の利権を掌握し、目覚ましい経済発展へと向かう韓国で巨大な組織を築き上げた。 今は亡き父親の話を聞き、ウンギとの対決を決意したジュンソクは、ソンフンをとヤクザの道に誘う。ジュンソクに恩義を感じていたソンフンは快諾する。17年前に親友ドンスを失ったジュンソクと、自分の父親を知らずに生きてきたソンフンの間には、いつしか父子のような絆が芽生えていた。